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BESSA R2

 
 
 
 
 
       BESSA R2(BK)

 BESSA R2-2
 BESSA R2 + COLLOR SKOPAR 35mm F2.5C

勝手にインプレッション

いきなり余談だが、エンゾーが初めて「レンジファインダーって凄いんだ!」と衝撃を受けたレンズが、フォクトレンダーのカラースコパー35mmF2.5である。それまで一眼レフで撮ってきた写真がすべて肉太に思えてくるほど、線が細くシャープで解像感のある画が撮れた。

その当時のエンゾーは、シャープネス=レンズ性能だと思っていたので、エンゾーの中で、コシナの株が一気に上昇した。最初に買ったレンジファインダー機は安原一式だったが、ほどなくVMマウントを採用したベッサTの限定版に手を出し、さらにベッサR2へと買い進んだ。

R系のボディを欲しくなった理由は、エンゾーが最初に手にしたレンジファインダー機である安原一式の信頼性に、一抹の不安が出てきたからである。光線引きと見紛う原因不明のフレアが頻発したのだ。それまで一式を痛く気に入っていただけに、これにはへこんだ。
そこで急遽「ベッサR購入案」が浮上してきたわけだが、当初はR2ではなくただのRを手に入れる予定にしていた。すでに安原一式を持っていて十分満足していたエンゾーは、ベッサに関しては「一度安いボディでベッサを体験してみたいな」という程度にしか考えておらず、従って傷だらけの中古品でも良いので、とにかく安価に済ませたかったのである。持っていたレンズがLマウントだったからということもある。

が、エンゾーには良くある話だが、ヤフオクでRの出物をチェックしているときに、偶然「グリップつきベッサR2・美品」が割安な価格で出品されていて、しかも悪い事に、即決価格まで設定されていた。一瞬気が遠くなり、気がつくと・・・落札していた。
 
 BSSA R2+GR21
 (GR21mmと。なかなか良く似合う。)

初めて覗いたベッサR2のファインダーは、噂通り非常にクリアーで、二重像の分離が良く、ピント合わせしやすかった。また、安原一式でレンズ交換のたびに専用ファインダーを載せ換えていたエンゾーには、ワンタッチでフレームが切り替わるベッサのファインダーは、それだけでかなり便利であった。

シャッター音は、よくある書評の通り、かなりうるさい。あの音がして「撮られた」と気付かない被写体はいないだろう。よって、見知らぬ人をこのカメラで切り取るには、一種の思い切りが必要である。パパラッチ的な使い方には向かないことになるが、「カシャッ!」という歯切れのいいャッター音は、いかにもメカニカルで、エンゾー的にはかなり気に入っている。

ちなみに見た目は同じだが、RとR2の質感は月とスッポンほど違う。マグネシウムボディにつや消しのブラック塗装のR2は、「撮る道具」としてのストイックな魅力を感じる。

あえて難点を挙げるとすれば、安原一式と比べて「威張り」が利かないところだろうか。知らない人が見ると、単なる地味なコンパクトカメラにしか見えない。胸から下げているのが一式なら、まず例外なく「なんだか古そうなカメラですねえ。それ、写るんですか?」などと訪ねられて、なんとなく気分が良いのだが・・・
ともあれ、写真とは撮る行為そのものの中に、すでに楽しみが隠されているということを実感できるカメラである。

(追記:ライカを買って以来、出番が激減。さらにAE付きのR2Aの発表により、ついに居場所を失い、ヤフオク行きと相成りました…達者でな~)



長所

○非常にクリアなファインダー。距離計の二重像の合わせ易さはピカイチである。
○小刻み巻上げが出来たり、ラピッドワインダーが付けられたりと、遊び心満載。
○実用的な機能美のあるデザイン。質実剛健でストイックな雰囲気が良い。
○マグネシウムボディは、手にしたときに剛性が高く、安心感がある。

短所

●とにかくうるさいシャッター音。スナップ用のはずだが、あれじゃ誰でも気付くって!
●塗装がデリケートで剥離しやすい。ヘビーデューティーには向かないかも。
●沈胴式や後ダマが出っ張っている一部のレンズは使えない。
●有効基線長が短いため、望遠系レンズは苦手である。

超個人的オススメ度(10点満点)
☆☆☆☆☆ ☆

偏愛度(10点満点)
☆☆☆☆ 

Yahooオークション出現率(10点満点)
☆☆☆☆☆ ☆☆☆

R3Aの発売と同時にディスコンに。あっという間に、幻のフルメカニカルBESSAになってしまった。


 
 
 
 



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